絶滅危惧種の希少な淡水魚
タンゴスジシマドジョウ91個体の繁殖に取り組む
~生体展示と併せて特徴や生態をパネルで紹介~
2025年03月10日
京都水族館
京都水族館(所在地:京都市下京区、支配人:坂野 一義)は、2025年3月17日(月)から環境省のレッドリスト※1において絶滅危惧種に指定されている希少な淡水魚「タンゴスジシマドジョウ」91個体を受け入れ、飼育・繁殖の取り組みを開始しますのでお知らせします。併せて、2025年3月17日(月)~4月25日(金)の期間、企画展示をします。
タンゴスジシマドジョウ
当館は、当館が加盟する公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)と環境省との間で締結された「生物多様性保全の推進に関する基本協定※2」に基づく協定事業に参画し、2024年度からタンゴスジシマドジョウの生息域外保全※3の取り組みを開始しました。これを受け、滋賀県立琵琶湖博物館より91個体のタンゴスジシマドジョウを受け入れ、当館で飼育・繁殖を行います。
タンゴスジシマドジョウは、2010年に京都府北部の丹後半島で発見された種で、現在も生息域内個体群が1河川のみに限られている希少ないきものです。国際自然保護連合(IUCN)および環境省のレッドリストにおいて、極めて絶滅リスクが高い種の一つに分類されています。また2019年には、種の保存法※4における国内希少野生動植物種に指定され、捕獲・採集などが禁止されています。
このたび、タンゴスジシマドジョウ91個体の飼育・繁殖を通じて、飼育下において個体群の形成を目指します。また、生体展示と併せて、タンゴスジシマドジョウの生態や特徴、今後当館が行う生息域外保全の活動についてまとめたパネルを展示し、身近な自然やいきものを見直すきっかけを提供します。
京都水族館は、これからも絶滅の危機にある希少種の保全とその発信を行ってまいります。
※1 日本に生息または生育する野生生物について、専門家で構成される検討会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたもの。タンゴスジシマドジョウは「環境省レッドリスト2020」において、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの(絶滅危惧IA類)に指定。
※2 生物多様性保全の推進に関する基本協定書(参考:環境省ホームページ)
※3 絶滅危惧種を守るため、安全な施設にいきものを保護して、それらを増やすことにより絶滅を回避する方法。
※4 絶滅の恐れのある野生動植物の種の保存に関する法律のこと。国内外の絶滅の恐れのある野生生物の種を保存するため、1993年4月に施行。
1. タンゴスジシマドジョウ展示概要
当館は、環境省とJAZAとの間で締結された「生物多様性保全の推進に関する基本協定」に基づく協定事業に参画し、2024年度からタンゴスジシマドジョウの生息域外保全の取り組みを開始しました。
本取り組みでは、滋賀県立琵琶湖博物館が2023年から飼育していた91個体のタンゴスジシマドジョウを受け入れます。今後、安定的な飼育・繁殖技術の開発を行い、飼育下において個体群の形成を目指します。
展示期間 | 2025年3月17日(月)~4月25日(金) |
展示場所 | 2F「山紫水明」エリア入口 |
和名 | タンゴスジシマドジョウ |
学名 | Cobitis takenoi Nakajima |
分類 | コイ目ドジョウ科 |
背景 | 2010年に京都府北部の丹後半島で発見された新種。 |
分布 | 丹後半島の1河川からのみ確認されている。 |
生態 |
河川中下流の砂底に生息。産卵期は5月から6月頃。 |
タンゴスジシマドジョウ
受入個体数 | 91個体 |
搬入先 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
滋賀県立琵琶湖博物館 |
![]() (写真提供:琵琶湖博物館) |
2. タンゴスジシマドジョウの展示と一緒にポスター展示を開始
今回受け入れるタンゴスジシマドジョウの展示に併せ、タンゴスジシマドジョウの現状や当館の保全活動をまとめたポスターを展示します。当館が取り組むタンゴスジシマドジョウの保全活動や絶滅危惧種であるタンゴスジシマドジョウが直面している環境問題について併せて紹介します。 |
![]() |
展示期間 | 2025年3月17日(月)~4月25日(金) |
展示場所 | 2F「ミテッテ」、「山紫水明」エリア入口 ※「ミテッテ」のポスターは3月22日(土)から展示。 |
施設概要
施設名称 | 京都水族館 | ||||
英名 | KYOTO AQUARIUM | ||||
運営会社 | オリックス不動産株式会社(本社:東京都港区、社長:深谷 敏成) | ||||
運営業務受託会社 | オリックス水族館株式会社(本店:東京都港区、社長:田中 充) | ||||
支配人 | 坂野 一義(さかの かずよし) | ||||
開業日 | 2012年3月14日(水) | ||||
場所 | 京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内) | ||||
営業時間 | 午前10時00分~午後6時00分 ※一部の土・日・祝日・特定日は午後8時00分まで ※入場受付は閉館の1時間前まで ※日による変更あり。詳細は、営業カレンダーをご覧ください。 ※気象状況および貸切営業等により営業時間を変更する場合あり。 ※入館には人数制限を設けており、混雑状況により整理券を配布させていただく場合がございます。 |
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休館日 | なし(年中無休)※水族館のメンテナンスや気象状況による臨時休業あり | ||||
公式ウェブサイト | https://www.kyoto-aquarium.com | ||||
料金(税込み) | 【個人のお客さま】 | ||||
大人 | 高校生 | 中・小学生 | 幼児(3歳以上) | ||
一般料金 | 2,400円 | 1,800円 | 1,200円 | 800円 | |
※中学生、高校生の方は、チケット売り場で生徒手帳の提示が必要。 ※障がい者手帳をご提示の方とご同伴の方(1名)は、一般料金の半額。 |
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年間パスポート | 5,300円 | 4,000円 | 2,700円 | 1,800円 | |
※中学生、高校生の方は、チケット売り場で生徒手帳の提示が必要。 ※障がい者手帳をご提示の方は、年会費が半額。 |
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【団体のお客さま】 | |||||
一般団体(20名以上) | 大人(大学生含む) | 高校生 | 中・小学生 | 幼児(3歳以上) | |
2,160円 | 1,620円 | 1,080円 | 720円 | ||
学校団体 ※引率の教員の方は無料(一部上限あり) |
大人(大学生・保護者含む) | 高校生 | 中・小学生 | 幼児(0歳から有料) | |
1,800円 | 1,350円 | 900円 | 600円 | ||
※学校の行事としてのご入場に際しての適用 | |||||
アクセス | <徒歩の方> ・「京都」駅中央口より西へ徒歩約15分 ・JR山陰本線「梅小路京都西」駅より東へ徒歩約7分 <バスをご利用の方> ・「京都」駅より、京都市バスで約8分「七条大宮・京都水族館前」下車、京阪京都交通で約5分「七条大宮・京都水族館前」下車、または西日本JRバスで約5分「七条大宮・京都水族館前」下車、土日祝は「東寺・梅小路エクスプレス」が運行 ・阪急「大宮」駅より、京都市バスで約8分「七条大宮・京都水族館前」 ・阪急「桂」駅より、京阪京都交通で約16分「七条大宮・京都水族館前」 ・京阪「七条」駅より、京都市バスで約14分「七条大宮・京都水族館前」 ・地下鉄・JR「二条」駅より、京都市バスで約13分「七条大宮・京都水族館前」 |
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備考 | ・全館禁煙 ・給湯シンクを備えた授乳室(計3カ所) ・おむつ替えコーナー(計8台) ・盲導犬などの介助犬の同伴可能 |
お問い合わせ先
京都水族館 企画広報チーム 杉山・白土
TEL:075-354-3116 MAIL:press-kyoto@orix-aqua.co.jp
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