群馬大学における管理一体型ESCO事業が
2023年度省エネ大賞(省エネ事例部門)を受賞
2024年01月31日
オリックス・ファシリティーズ株式会社
オリックス・ファシリティーズ株式会社(本社:東京都港区、社長:深谷 健司、以下「OFC」)は、国立大学法人群馬大学および共同ESCO事業者である三菱HCキャピタル株式会社(以下「三菱HCキャピタル」)、三機工業株式会社(以下「三機工業」)と共に取り組んでいる「管理一体型ESCO事業※1」において、「2023年度 省エネ大賞(省エネ事例部門)」の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞※2しましたのでお知らせします。当社が「管理一体型ESCO事業」において、省エネ大賞を受賞したのは、平成29年度に続いて2回目となります※3。
本日開催された表彰式の様子
本受賞では、「群馬大学 昭和キャンパス」において、附属病院への省エネ設備の導入に加え、大学・ESCO事業者・既存施設管理業者の連携による運用改善により、省エネ効果を向上した点などを評価いただきました。当社は施設管理担当として、常駐技術員を現地に配置し空調熱源などのESCO設備と既存設備を一体的に管理するとともに、ICTを活用したデータ解析や本社との情報共有により効率的な運転管理・保守点検を行い、施設管理コストの適正化を図っています。
その結果、本事業を開始した2020年4月から3年間で計68件の運用改善案を協議し、1年目の省エネルギー効果は原油換算1,333kL削減(9.9%削減)、さらに3年目には1,687kL削減(12.5%削減)と、年々向上しています。
当社は長年培ってきた「人の技術力」と「デジタル」の融合によって新しい価値を創造し、時代の変化に適合しながら、よりお客さまに信頼していただけるサービスの提供に取り組んでまいります。
※1 省エネ設備(ESCO設備)を導入し、既存設備を含め一体的な施設管理を行い高効率な運転を維持することで、光熱水費を削減。その削減した費用で導入した省エネ設備の工事費などをまかなう事業。
※2 一般財団法人省エネルギーセンター「「2023年度(令和5年度)省エネ大賞」受賞者の決定について
※3 2018年2月14日付ニュースリリース:「大京グループのオリックス・ファシリティーズ「※管理一体型ESCO事業による、大学における持続的省エネ推進」が、平成29年度省エネ大賞(省エネ事例部門)を共同受賞」
1. 本事業の概要
本事業は、「群馬大学 昭和キャンパス」において取り組んでいる「管理一体型ESCO事業」です。エネルギー消費量の多い熱源設備に「磁気軸受ターボ冷凍機」、「熱回収ヒートポンプ」などの先進的かつ高効率な省エネ設備を導入し、また各棟のポンプ・ファンのインバータ化やLED化を実施しました。またこれらの設備導入に加え、ESCO事業者自らが技術員を常駐し、従前は既存の施設保守管理業者が行っていた設備の運転監視・保守点検などを、既存管理業者と共創・協働して行っています。三菱HCキャピタルが代表事業者を務め、三機工業は設計・施工担当として省エネルギー計画および検証を担当しています。OFCは施設管理担当として常駐技術員を現地に配置し、ESCO設備と既存設備の空調熱源などを一体的に運転管理するとともに、ICTを活用したデータ解析や本社などとの情報共有により効率的な運転管理・保守点検を行い、施設管理コストの適正化を図ります。
■管理一体型ESCO事業におけるお客さまのメリット
①ESCO事業に関わるすべての費用は、光熱水費・保守費・薬剤等の施設運営に係る経費の削減分から捻出されます。(初期投資費用不要)
②省エネルギー効果は事業者が保証します。(削減保証)
③事業者が「設計」・「工事」・「運転・維持管理」のすべてに責任を持つため、高い省エネルギー効果が実現されます。
④事業者が既存設備を含め、長期にわたって運転調整や維持管理を行うため、手間がかかりません。
⑤大学や既存事業者に、事業者の運転ノウハウや技術を移転するので、事業終了後も省エネ取組の継続性が見込まれます。
発注者 | 国立大学法人群馬大学 |
業務名 | 群馬大学昭和キャンパス等管理一体型ESCO事業 |
業務場所 | 群馬県前橋市昭和町3丁目39-22 |
委託期間 | 8年間 |
業務開始日 | 2020年4月1日 |
名称 | 群馬大学昭和キャンパス(医学部、附属病院) |
敷地面積 | 270,230 m2 |
延床面積 | 178,648 m2(うち附属病院 82,767 m2) |
2. 既存設備も含めた運用改善による省エネルギー効果の向上
2020年度の本事業の開始以降、大学・ESCO事業者・施設保守管理業者が共創・協働し、3年間で68件の運用改善案を協議、内40件を実施しました。この取り組みにより、1年目の省エネルギー効果は原油換算1,333kL削減(9.9%削減)であったものが、3年目は1,687kL削減(12.5%削減)、となり、省エネルギー効果は年々向上しています。
3. 「省エネ大賞」概要
省エネ大賞は、平成23年より一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受けて主催しており、事業者や事業場等において実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品ならびにビジネスモデルを表彰するものです。表彰は「省エネ事例部門」と「製品・ビジネスモデル部門」の二つに分かれています。 |
4. 会社概要
本社 | 東京都港区港南 1-8-15 |
代表者 | 深谷 健司 |
設立 | 1970 年2月12日 |
事業内容 | 総合ビル管理、賃貸マンション管理、その他不動産管理、不動産仲介、建築工事 |
ホームページ | http://www.orix-f.co.jp |
本社 | 東京都千代田区丸の内1-5-1 |
代表者 | 久井 大樹 |
設立 | 1971 年4月12日 |
事業内容 | 各種物件のリース、各種物件の割賦販売、各種ファイナンス業務等 |
ホームページ | https://www.mitsubishi-hc-capital.com/ |
本社 | 東京都中央区明石町8番1 |
代表者 | 石田 博一 |
設立 | 1925 年4月22日 |
事業内容 | 建築設備事業、プラント設備事業等 |
ホームページ | https://www.sanki.co.jp/ |
お問い合わせ先
オリックス株式会社 グループ広報・渉外部
TEL:03-3435-3167
このリリースのPDF版を見る
- PDF版[456kb]